これまで多くのアルバムをリリースしているリーズ・ドゥ・ラ・サールの最新盤が発売。その内容だが、ダンス音楽をテーマに選曲された楽曲が勢揃い。これまで、ラフマニノフ、ショパン、リストといった作曲家の作品を録音してきた彼女にとって、趣向を変えた注目の1枚。1曲目を飾る“ガーシュウィン:いつ踊ればいい?”では、軽快な鍵盤タッチが存分に発揮されて、聴き手をすぐさまこの世界に誘ってくれている。そして、続けてクラシック楽曲かと思いきや、“アート・テイタム:二人でお茶を”。この選曲の流れが実にしっくりくる。その他、“ピアソラ:リベルタンゴ”、“ファリャ:火祭りの踊り”など、心躍る彼女の演奏に釘づけだ。