ソロとして初のフル・アルバムが完成。先のミニ・アルバム同様、自身のルーツを推し進めたような趣向で、エモやパワー・ポップの要素はバンドの初期からそのまま繋がってもいる。演奏面では弾むようなピアノが効いているが、楽曲によってはモノブライトを思わせるサウンドに挑んでいるのも、吹っ切れた感があって好ましい。シニカルでパーソナル、人間臭い歌詞も彼そのもの。とりわけ“東京”は家族を描く詞として出色だ。