ある意味〈歌もの〉とも言えるロウの13作目。最高傑作と謳われた前作『Double Negative』と同様にBJバートンをプロデューサーに迎え、ノイジーともアンビエントとも言える音像を追求しながら、力強い歌を打ち出している。男女ハーモニーは大きな魅力。アメリカーナの香りも漂う“Days Like These”が連想させるのはゴスペルだ。バートンが手掛けたボン・イヴェールのファンにも薦めてみたい。