タワーレコードが偶数月に発行しているフリーマガジン〈intoxicate〉。今回は、2021年10月10日(日)より配布がスタートする154号についてお知らせします。
〈intoxicate〉154号の表紙は、日本初の大規模個展を2021年11月20日(土)より開催する作曲家/視覚芸術家、クリスチャン・マークレーによる81年のコラージュ作品「リサイクルされたレコード」。本企画展では、コンセプチュアルアートおよびパンクに影響を受けた初期作品から、イメージと音を情報として並列的に扱いサンプリングした大規模インスタレーション、そして最新作に至るまで、音楽とアートを繋ぐマークレーの活動の全貌が紹介される予定です。記事はEXOTIC GRAMMARにて、お読みいただけます。
EXOTIC GRAMMARではほかにも、今年6月に惜しくも亡くなったフレデリック・ジェフスキーを特集しています。フレデリック・ジェフスキーは、マルクス主義的な思想に基づき、政治性を前面に出した作風で知られる、現代音楽界きっての作曲家/ピアニスト。その偉大な足跡に迫ります。
そして今回はさらに、映画「ジャズ・ロフト」もEXOTIC GRAMMARで紹介しています。本作の基になっているのは、75年発表の写真集「MINAMATA」で世界に衝撃を与えた写真家のユージン・スミスが、1950年代半ばの数年にわたって米NYのロフトで記録し続けた、ジャズミュージシャンたちのセッション。セロニアス・モンクやズート・シムズなどそうそうたる面々が密やかに繰り広げた熱演が、この度いよいよ封印を解かれます。映画は10月15日(金)より公開なので、記事と共にどうぞお楽しみください。
また映画関連では、12月17日(金)より公開されるベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作「偶然と想像」に関しての滝口竜介監督のインタビュー記事も見逃せません。今号ではほかにも、デヴィッド・ボウイの伝記作「スターダスト」や「ラ・ラ・ランド」の製作陣が集結したミュージカル作「ディア・エヴァン・ハンセン」といった映画を紹介しています。
さらに〈シャイニング・シリーズVol.9 東京文化会館チェンバーオーケストラ〉や〈かわさきジャズ 2021〉といったイベントに加え、ニューシングル『PRIDE』を10月15日(金)にリリースするASKAや、山中惇史と高橋優介によるピアノデュオであるアン・セット・シス、自身の主宰するマルチメディアアートプロジェクト〈Absolute-MIX〉が20周年を迎えたピアニストの矢沢朋子などのアーティストにフォーカスした特集もあります。
このほか、荘村清志、渡辺克也、2CELLOS、canto cube、清塚信也、piaNA
、吉田兄弟 × レ・フレール、Visca!! IKEBUKURO、本條秀慈郎、m°fe、シオ・クローカー、キーファー、コシミハル、田中鮎美、挾間美帆など、多くのインタビュー、コラム、レビュー記事を掲載しています。
もちろん、濱田マリ、尻流複写二(シリル・コピーニ)、山本敦、坪口昌恭、俵孝太郎による連載や、内田雄馬、升毅、平井真美子、豊田耕三が〈スキ過ぎるもの/コト〉を4コマで語る〈人コマゴマ〉などもありますので、こちらもお楽しみに!
intoxicateはTOWERminiを含むタワーレコード全店にて無料で配布中。このほかTOWER RECORDS ONLINEでは数量限定での販売も行っています。なかなかお店まで足を運べないという方はこちらもご活用ください。intoxicateの記事はMikikiでも順次公開していきますので、引き続きチェックを!