2年3か月ぶりの通算12作目。エレクトロニクスを効果的に導入した先行シングルに新鮮味を覚えつつ、パンデミック下において自身の根源をより深く見つめたかのような、Jらしい骨太の音塊を豪快にグルーヴさせていく〈稲妻〉のような全10曲が完成した。いつにも増してメロディーラインも強烈で、温かなアコギの音色を湛えた“HEAT”の包容力が凄まじい。どれだけ時代が変わろうとも、彼の音楽は聴き手の心に炎を灯す。