越境する音楽家、三宅純。前作が三部作の終作であり、2010年代の集大成的な作品であったのに対して、4年ぶりにリリースされた本作は、2020年代の始まりであるパンデミック下の環境が反映した内容となった。幻想的で虚構性の高い音楽を彩るのは、アート・リンゼイ、アルチュール・アッシュ、ヴィニシウス・カントゥアーリア、勝沼恭子、さらにはロフトジャズの大御所デイヴ・リーブマンといった多彩なミュージシャンたちだ。世界各地から集められたミュージシャンは、それぞれの国から持ち寄った音楽を架空の庭園(ウィスパード・ガーデン)で奏でる。全16曲の音楽旅行。