ズーカラデルの曲には〈秘密〉という言葉がよく出てくるのだけれど、吉田崇展にとってのささやかながらも大切な日常や場所を、聴き手が音楽を通して共有できている感じが無性に心地良い。そんな温かみを湛えた歌に加え、力強いギター・リフとコーラスが映える“まちのひ”、ブラス・アレンジをいい差し色にした“つまらない夜”など、アンサンブルもさらにスケールアップを遂げたメジャー初のフル・アルバム。