2020年にコロナ禍の最中で制作を開始したという7枚目のアルバム。〈この2年で口にされるもっともくだらない決まり文句〉というシニカルな着想から生まれたという“It's Good To Be Back”をはじめ、シンセを駆使したダンサブルにして刺激的な楽曲群はジョー・マウントをソングライターとしてのさらなる洗練と熟練へと導いている。時代との距離感を測りながら自身の表現を貫いた意欲作と言えそうだ。