上々颱風のヴォーカルとして、またソロや東北6県ろ~るショー!!としても活躍する白崎映美氏が〈さまざまだおもしぇ話、してみっでちゃ~〉ってことで山形新聞にて掲載した連載をまとめたエッセイ集。地元山形県酒田の庄内弁と前向きで温かい彼女の人柄が溢れる文章によりざっくばらんに綴られた故郷への愛や、様々な出会いと発見は白崎氏を知らずとも十分楽しめ、かつ元気と笑顔ももらえる内容である。しかし方言というのはいいな。その地の言葉でないと表現しきれないニュアンスってあるし、独特の手触りのような匂いのようなのが感じられるのも好きだ。巻末にはベストエッセイ2018選出「叫べ『ん』と」も収録。