演劇的祝祭感に満ちたノンジャンルビッグバンド、渋さ知らズオーケストラが特別ゲストに元・上々颱風の白崎映美を迎えたデラックス編成で、2023年8月6日(日)にビルボードライブ東京に初登場する。ジャンルレスでボーダレスな熱狂のステージをこの夏、ぜひ体感しよう。

1989年、演劇集団〈発見の会〉による公演の劇伴制作を契機に、不破大輔を中心に結成された渋さ知らズ。演劇におけるアンダーグラウンドなシーンから生まれたバンドの成り立ちを考えると、音楽ジャンルどころか表現方法や構成メンバーの多様性に至るまで、型破りで独自のスタイルを貫くアグレッシブな姿勢にもうなずける。

〈頂2014〉でのライブ映像

フリージャズをベースにブラスバンドの要素を取り入れながらも、ファンク、ロック、ラテン、民族音楽、歌謡曲などあらゆる要素を横断する渋さ知らズオーケストラのパフォーマンスを目の当たりにすると、音楽ジャンルに対する無意味さを痛感させられる。このようなステージにおける自由な態度は、なにも音楽性や演奏スタイルだけではない。ダンス、映像、美術といった表現手段を、ひとつのパフォーマンスを構成する要素としてためらいなく混ぜ合わせるダイナミックさにも、彼らのステージに対する自由な姿勢を強く感じ取ることができる。

演劇的ともいえるこうしたアプローチは、ライブにおける演奏と演出との主従関係をフラットにし、互いの熱量をシナジー効果的に増大させオーディエンスに投げかける。このようにあらゆる表現を飲み込んで、ひとつの音楽空間に落とし込む坩堝感は、音楽ライブどころか舞台芸術の限界点さえ曖昧になるほどだ。

〈頂2022〉でのライブ映像

そして、客席のオーディエンスをも渋さ知らズオーケストラの一員として取り込んでしまうような会場の一体感も、彼らのライブの醍醐味である。同じ空間を共有しながら、あらゆる人を巻き込み膨れ上がる熱気は、まるで演奏やパフォーマンスが肥大化していくような、そんな生々しい迫力として肌で感じることができる。

1998年、初となるワールドツアーをきっかけに海外での公演も数多く経験してきた彼らのキャリアは華々しく、2002年にはグラストンベリーフェスティバルのメインステージに出演、さらにドイツで開催される国際的な音楽フェス、メールスジャズ祭ではメインステージのトリを務めるなど、国境を超えたグローバルな活躍は、彼らのパフォーマンスが世界中を魅了し続けていることの証左といえよう。

2011年の〈SYNCHRONICITY’21 Autumn Live〉でのライブ映像

そして、今回のビルボードライブ東京での公演は、白崎映美による情熱的でパワフルなボーカルが加わるデラックス版での開催。〈真夏のゴールデン・エンターテインショー〉というタイトルのとおり、真夏の陽気をさらに熱くする、きらびやかな体験型エンタメショーになること間違いなしだ。客席とステージが渾然一体となった音楽体験を、ステージ上の鼓動が聞こえるような親密な空間、ビルボードライブ東京で体験してほしい。

2021年の白崎映美&白ばらボーイズ〈白ばらキャバレーナイトショー!!〜東京編〜〉でのライブ映像


LIVE INFORMATION
渋さ知らズオーケストラ・デラックス
真夏のゴールデン・エンターテインショー
ゲスト:白崎映美

2023年8月6日(日)ビルボードライブ東京
1stステージ
開場/開演:15:00/16:00
2ndステージ
開場/開演:18:00/19:00
サービスエリア/カジュアルエリア:6,400円/5,900円(1ドリンク付)
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=14285&shop=1

■メンバー
立花秀輝(サックス)
松原慎之介(アルトサックス)
纐纈雅代(アルトサックス)
斉藤圭祐(アルトサックス)
松本卓也(ソプラノサックス、テナーサックス)
鬼頭哲(バリトンサックス)
北陽一郎(トランペット)
高橋保行(トロンボーン)
和田直樹(ギター)
小林真理子(ベース)
山田あずさ(ビブラフォン)
山口コーイチ(ピアノ)
大和田千弘(キーボード)
関根真理(ボーカル、パーカッション)
柴崎仁志(パーカッション)
山本直樹(ドラムス)
清水麻八子(ボーカル)
玉井夕海(ボーカル)
ペロ
すがこ
あすか
高橋芙美
不破大輔

ゲスト:白崎映美(ボーカル)

※本公演では、ステージ構成の都合によりテーブル11から15の販売をいたしません。あらかじめご了承の上、お申し込みくださいませ。