マルク=アンドレ・アムランが、なんとアメリカの作曲家ウィリアム・ボルコムのピアノ・ラグを全曲録音するという、まさにこの作品の決定盤が誕生。まず全集というところも貴重。軽やかなタッチが気持ちいい。“ノックアウト「ア・ラグ」”のユーモア、どこかふんわりと幽玄な“グレイスフル・ゴースト・ラグ”、優雅に歩く姿が浮かびそうな“タビー・キャット・ウォーク”、ラグとラテンが組み合わさった“エステラ 「ラグ・ラティーノ」”、アムランの超絶技巧炸裂の“ブラス・ナックルズ”など、ラグの魅力が存分に味わえます。アムランの押しつけない感じの洗練されたピアニズムがまた良いのです。