J-HOPE『Jack In The Box』〈BTSの新チャプター〉の一番手として音楽・ビジュアル両面で成長した姿と新たな才能を見せたソロ作

世界的な人気を誇る韓国発の男性グループ、BTSが2022年6月に発表したのが、〈チーム活動と個別活動を並行する新しいチャプターを始める〉ことでした。まずその一番手として登場したのが、J-HOPEのソロアルバム『Jack In The Box』です。2018年にミックステープ『Hope World』をリリースしていますが、本作がデビューアルバムになります。

箱を開けると人形などが飛び出すおもちゃを意味するアルバムタイトルに表れているように、既存の枠組みを破って一段階成長した姿を見せるという彼の抱負が本作には込められています。“Intro”を皮切りに、アルバムはオールドスクールヒップホップスタイルの楽曲が中心になっており、世界に向けてさまざまな姿を見せたいという彼の抱負と純粋な情熱が込められた“MORE”や、世の中とぶつかり、選択の岐路で悩むJ-HOPEの情熱についてのエピソードを歌った楽曲“방화（Arson）”など計10曲が収められています。

従来の枠を破り前に進もうとするJ-HOPEの試みは、アメリカ・ブルックリンを拠点に活動する現代アーティスト、KAWSの人気シリーズ〈URGE〉を元にしたアルバムのカバーアートにも反映。ポップかつクールなジャケットを見ればわかるとおり、J-HOPEはミュージシャンとしてのみならず、KAWSとのコラボを通じてビジュアルディレクターとしても見事、クリエイティブな才能を発揮しています。

また、本作はQRカード版となるパッケージ〈Weverse Albums〉も限定リリース。商品に封入されるQRコードを読み取ることで、専用アプリ〈Weverse〉にてアルバム全曲の音源と、〈Weverse Album独占フォト〉の視聴が可能に。さらに、カードホルダーやフォトカードも同梱されます。もちろん楽曲自体は配信で聴けますが、ファンとしてはやはり〈Weverse Album〉でアルバムの世界をたっぷりと堪能したいところ。

充実のアルバム『Jack In The Box』を聴くと、J-HOPEの今後の活躍、そして彼に続く他のメンバーのソロ活動にも期待が高まります。他の6人がこれからどんな音楽を聴かせてくれるのか、どんな世界を見せてくれるのか、ソロだからこその活躍がとても楽しみですね。