3枚のミニ・アルバムで爪痕を残してきた宮崎のシンガー・ソングライターが初のフル・アルバムを発表。感情渦巻くヴォーカルがヒリヒリした詞と絡み合うアプローチ、多岐に渡るサウンドという従来の路線を推し進めており、不穏なチェインスモーカーズという趣の“奇術”、チューン・ヴォイスによる“頂戴”、オルタナ・ロックな“貪欲”まで、曲ごとに異なる何かが憑依するような歌いぶりが鮮烈。これで弱冠20歳とは恐るべし。