成田ハネダ(パスピエ)作編曲で疾走する“ガムシャラ”がいきなりアニメ主題歌に抜擢されたり、すでに飛躍が約束されたような16歳の初ミニ・アルバムだが、年齢や背景は関係なく支配力の強い歌声の魅力は明白。白昼夢なノリで刹那的に迫る冒頭の“ふわふわ”から刺しにくる力は椎名林檎~阿部真央~あいみょんという才能の系譜に連ねてみたくなる凄まじさだ。RADWIMPS“なんでもないや”のカヴァーも名唱。これは大器。