先日、ついに念願の大相撲観戦デビューを果たしまして、相撲のことばかり気になっている今日この頃。本当に楽しくて楽しくて、なぜこれまで行かなかったんだろうと思うくらい! お相撲さんはとても大きい、そして歩くのが速い。私はチャウチャウ似の横綱・鶴竜推しなのですが、なぜか国技館限定の遠藤煎餅を買ってキャッキャ言っていたところ、偶然にもピンクの浴衣を着た遠藤の場所入りに遭遇。遠藤だ遠藤だとワーッと駆け寄ったものの、物凄い足速っぷりで追いつけない!……お相撲さんってスゴイ。今回は初日だったので、次は千秋楽に行ってみたいと思います。次はお土産付きで!

 

遠藤と、回る永谷園

 

と、さして不要な近況報告、失礼しました。なんやかんやしておりまして、すっかり遅くなってしまいましたが、最近の楽しかったライヴについて書きたいと思います。

去る8月30日、韓国のナイスなヒップホップ・レーベルであるハイ・ライトの面々がワラワラと登場した〈HI-LITE SUMMER TOUR 2014〉の東京・渋谷MILKY WAY公演へ。このレーベルの存在はもちろん、そのオーナーであるラッパーのPALOALTOのことも知ってはいたけれど、あまりちゃんと聴いてきてなかった(すみません)ため、お勉強の意味も込めて。今回来日したのは、そのPALOさんに加え、B-FREEEVOHUCKLEBERRY POKASIANREDDY、そしてDJ JANGKAの7名。

わたくし一応カメラを持って入りまして、〈取材です〉という体でわざわざ前のほうに行かせていただいたにもかかわらず、キャメラマンとしてのスキルがまるでない、低身長を考慮したポジションの見誤りなどなど、毎度の如くなポンコツぶりを全力で発揮してしまい、大して良い映像も写真も撮れず。お客さんの頭やiPhoneばかりを撮影している始末でございました。一応なかでもまあちゃんと撮れた写真と映像をここに掲載しますが、人類総マスコミ時代、おそらく他の多くの方々が私なんかよりたくさん素敵な動画を撮影されていると思われますので……YouTubeで検索のうえ、じっくりハイ・ライトのハイライトをご覧いただければと……。

 

PALOALTO

 

そしてライヴ本編について。
かつて共作アルバムもリリースしているPALOさん&EVOを皮切りに、コンビ・チューンを挿みながら皆さん持ち回りでソロ・ステージを披露していくのですが、まあライヴ・パフォーマンス巧者揃い! 例え1曲も知らずに行ったとしてもまったく問題ないであろう驚異のヴァイブスで、オーディエンスを巻き込み&巻き込まれのステージが展開されました。なかでもここで私が気になったのがHUCKLEBERRY PとREDDYとOKASIAN。

 

REDDY

 

HUCKLEBERRY P(ホクPと呼ぶらしいです、カワイイね)は、MCこそちょっと恥ずかしげだったものの、ビートが鳴りはじめればまるで目の色が変わり、今回のメンバーにあってダントツのバーストっぷりでした。まるでレゲエDJのようなガナリ&まくし立て系のラップを交えてくるのが特長で、いったんそのスイッチが入ればもう釘付け! そのドライヴィンなパフォーマンスは他と一線を画していました。あれが武器となると、ダンスホールなトラックはもちろん、奇を衒ったアプローチ(ってザックリしていますが)で攻めても良さそうですね。個人的には日本のPART2STYLE周りの方々と絡んだらおもしろそうだなと、勝手に思っております。すごく良かった。

【参考動画】HUCKLEBERRY Pの2012年のシングル“Rap Badr Hari”
このスタジオ音源よりライヴのほうが凄いので5割増しのガナリを想像してください

 

続いてREDDYは、曲が私好みというところで気になりました。ソロは3曲ほどだったのですが、ちょっとコミカルな雰囲気もある風通しの良いビートが多くて、特に“그냥해(Just Do It)”のゲームっぽい感じとか、とても好きっす。色黒な感じも好きっす。

【参考動画】REDDYの2014年作『Imaginary Foundation』収録曲“그냥해”

 

【参考動画】REDDYの2013年のシングル“강변살자”
フィーチャーされているカワイイ顔のKID ASHもハイ・ライト入りしたらしいです

 

そしてOKASIAN。彼はDJ BEERTFlammableのタッグ作『Ashes To Ashes』(2012年)や『CONCRETE GREEN THE CHICAGO ALLIANCE』といった作品に参加していたので、知っている人もいるかと思われますが、この人はとにかく華がある! 登場した瞬間に空気が変わったような気がしました。個性的なフェイスにも何やら惹きつけられるし、USで言うとオッド・フューチャー周辺とかエイサップ軍団とか、あのへんと通じるナチュラルなイマっぽさがあります。なんてことない格好しててもカッコイイ、ガールフレンドがめっちゃカワイイ(知らないけど)みたいな。タルっとしたラップ・スタイルもね。おかげでカメラを構えていても、なぜかOKASIANを追ってしまう、そんな目が離せない魅力を持っています。

【参考動画】OKASIANの2013年のシングル“PSHH”

 

奇跡的に1曲分、今回のライヴで撮影できたOKASIANのギリギリな映像を公開いたします。先日リリースされたばかりのシングル曲“Genius”!

フフフフ……。このタイミングでいろいろ学んだので、次のライヴ撮影に活かしたいと思います。動いてる人を撮るのって難しい。

ちなみにREDDYにOKASIAN、そして上掲のREDDYの曲にも参加していたKID ASHくんは、OKASIANが先の日本の作品へ参加するのを後押ししたJAY ALL DAY(去年くらいまで日本に住んでいた)と共にTHE COHORTというクルーを組んでおり、その名義でのアルバムもリリースされています。↓の曲での3人の佇まいが結構好き。

【参考動画】THE COHORTの2013年作『Orca Tape』収録曲“Intro”

 

ライヴ終盤の、出演メンツ総登場のポッセカットっぽい曲群も良かった! そこで活きるのはやっぱりホクP(さっそく使ってる)で……彼は本当に良いなー。

前情報を持たずにライヴへ行くことは普段あまりないので、今回のようによく知らないという状態で向かうと、先入観とかヘンな思い入れがなく観られて新鮮ですね。ただ、ハイ・ライトのライヴは本当に大当たりで、ここで名前を挙げた3人だけでなく全編に渡って楽しかった。レーベル丸ごとチェックする価値はありますよ! そしてこの方たちを日本に呼んでくれたSAKIKO a.k.a. ヴィヴィアンさんには本当に感謝しかないです。10月にはDOK2THE QUIETTの来日公演も開催されるとのこと、楽しみ!

【参考音源】DOK2の2014年のシングル“We Gotta Know” このトラック大好き!

 

ところで、PALOALTOは誰かに似ている……とずっと思っているのですが、いまだ思い出せません。知り合いかな。