ナイトメアズ・オン・ワックスブルー・ラブ・ビーツとのコラボも記憶に新しいUKマンチェスター出身のシンガー/ソングライター。3年連続でEPを出してきた彼女の初フル・アルバムは、常連のジョシュ・クロッカーをはじめ、アレックス・グースやエッグ・ホワイトらが制作にあたり、すでに共演済みのチェイス&ステイタスがプロデュースした“I Know”も含め、先鋭的でオーガニックな楽曲が表情を変えながら歌われる。ダブやUKガラージ、ネオ・ソウルなどに由来するビートと〈クールなのにエモーショナル〉と評される歌声が醸すオルタナティヴな感覚はジョルジャ・スミスやアリ・レノックスにも近い。ギターやピアノが快音を放つインタールードからも音楽ルーツが浮かぶ、主張のある凛とした一枚だ。