エクスプレッションズとの共同名義作が続いたソウルマンが古希を越えて放つ3年ぶりのアルバム。ダップトーンへの移籍もまるで違和感がなく、同社総帥であるボスコ・マンの全面制作で吹き込まれた楽曲は、冒頭のスロウ・バラード“Forever”からオーティス・レディングのような哀切と温もりを感じさせる声で実直に歌われる。ホーンやオルガンの穏やかな響きも含めてスタックスの発掘盤を聴いているかのようなブルージーでコクのある良作。