色眼鏡で見られるのを嫌って「アメリカン・アイドル」を辞退した20歳が、ダン・レイノルズ(イマジン・ドラゴンズ)主宰のレーベルからEPデビュー。先行シングル“Ghost Town”や“In The Stars”など、ダイナミックな歌唱を活かした素朴なバラード系が並ぶ。ややアップな“Nights Like These”からは、アデルやサム・スミスを彷彿とさせる感涙王子になる予感も。歌を始めたのが数年前とは信じられないほどパワフルで多彩、伸びやかなドリーム・ヴォイスで聴き入らせる。同レーベルのKフレイを手掛けたJTデイリーや、イマジン・ドラゴンズでお馴染みのジョーゲン・オデガードらの協力のもと、ベンソン自身も曲作りや演奏に参加。Z世代の屈折系とは異なる好感度の高さ、大らかさが却って新鮮だ。