2021年8月にメジャー・デビューを果たし、独自の美意識を纏ったヴィヴィッドな個性と彩り豊かな音楽性の高さで注目を集める令和世代の女性アイドル・グループがミームトーキョーです。もともとは2019年夏の〈でんぱ組虹コンJr.メンバー募集オーディション〉を起点にMEW、RITO、SOLIらによる5人組の〈meme tokyo.〉名義で始動し、2021年1月にSAEが加入、同年6月に名称を〈ミームトーキョー〉に改め、7月にMITSUKIとNENEを迎えて現体制となった6人組。MEWはバンドのヒルネ逃避行でも活動し、RITOは天沢璃人としてでんぱ組.incのメンバーを兼任、韓国在住のSOLIはリモートで活動に参加するなど、個々がそれぞれのスタンスを尊重しながら、着実にミームトーキョーならではのカラーを確立している真っ最中です。このたび登場したファースト・アルバム『MEME TOKYO.』は、meme tokyo.でのデビュー曲から新曲まで全15曲でグループの軌跡を辿れるベスト・アルバム的な一枚に。今回はそんな楽曲たちとグループの魅力をメンバー6人に語ってもらいました!

ミームトーキョー 『MEME TOKYO.』 MEME TOKYO/トイズファクトリー(2023)

 

似た人がいないグループ

――自分たちでミームトーキョーをどんなグループだと捉えていますか?

MITSUKI「みんな好きなものが違っていて、みんなが許し合えている場所……自分の犬小屋みたいな?」

MEW「犬小屋って(笑)」

MITSUKI「違う違う! 〈居場所〉とか〈おうち〉みたいな感じ。自分が泣いても怒っても、何しても許してくれる場所というか」

RITO「メンバーに似た人がいないのはすごく魅力だと思っていて。衣装もそれぞれに合ったものを着ているし、わしはそれが当たり前だと思っているので〈多様性〉という言い方はあまり好きじゃないんですけど、それぞれの見方ができるメンバーが揃っていると思います」

NENE「メンバーそれぞれ、歌だけでなく、写真やモデル活動、映像制作や曲を書いたり、自分のクリエイティヴを形にできているところも素敵。いずれは誰かが外部の方に楽曲提供したり、スタイリングや映像監督を担当する可能性もあるんじゃないかな」

MEW「うちらはなんだかんだできてしまうんですよね。見た目は怖がられがちですけど(笑)、みんな根は真面目なので、助け合いながら何でもこなせてしまえるところも強みです」

SAE「RITOさんの話と重なるんですけど、私はみんな似ていなくて個性的だからこそ、いろんな人にどこかしら刺さるポイントがあると思っていて。楽曲もハイパーポップやヒップホップっぽい曲から、“ニュー・ポスト”みたいなポップス寄りの曲もありますし」

SOLI「私はふんわりした話なんですけど、〈彩度が高いグループ〉だと思います。イメージ的にネオンみたいな色味で、パフォーマンスも楽曲も視覚的にスパイシーな感じというか。実際の中身は甘えん坊でかわいいところもあるんですけど」

NENE「その表現、素晴らしい(パチパチ)」

RITO「これから使えるね(笑)」

――SOLIさんから見て誰が甘えん坊ですか?

SOLI「RITOくんがいちばん甘えん坊だと思います」

RITO「エェーッ!!(すごい声で驚く)」

MEW「私はミツキチ(MITSUKI)だと思った」

SAE「RITOさんかミツキチだよね」

SOLI「ミツキチは見た目も甘えん坊だけど、RITOくんは甘えん坊なところが出たときのギャップがあるから」

NENE「バレてるよ(笑)」

RITO「え~! シャキッとしているほうだと思うんだけどなあ。でも、自分は疲れてくると人に触りたくなる性質なので。みんなそういう部分も受け止めてくれて優しいんです」