2022年10月にリリースした74枚組の『バロック&ルネッサンス編』に続き、待望の『古典派&ロマン派編』(36枚組)が登場。エラートの音源を網羅したこれらのBOXは、2021年に亡くなったコルボの真価をあらためて感じさせる好企画。今聴いても絶品の合唱や、近代の曲であっても感じさせるコルボらしい温かみは魅力。また、オリジナル・ジャケット・デザインの紙ジャケに封入され、パッケージとしての価値を重んじる制作姿勢は従来通り。概ね録音順に収納されていることで、当時のレーベルとコルボの制作姿勢やレコーディング計画を音で追えるのもBOX化の恩恵だろう。