1982年11月5日、初演からちょうど100年目の日に、またとない担い手であるチェコ・フィルが万感をこめて東京で響かせた魂からの音楽。この年の〈プラハの春〉音楽祭開幕でも同曲を指揮したノイマンが共感豊かにオーケストラを歌わせた忘れがたい記念碑的演奏だ。前年に「プラハの春 ~人間たちのシンフォニー~」というTVドキュメンタリーが放送されており、“わが祖国”を指揮するノイマンはじめ、演奏家たちがプラハで生き生きと音楽を奏でる姿に魅了され、プラハという地への素朴な憧憬を抱いたものだった。白熱する“ターボル”“ブラニーク”。自然、人間、歴史。この大作に触れるためにこの一枚も欠かせない。
ヴァーツラフ・ノイマン&チェコ・フィルハーモニー管弦楽団『スメタナ:連作交響詩《わが祖国》(初演100周年記念コンサート・ライヴ)』白熱の東京公演の模様を初SACD化
VÁCLAV NEUMANN , CZECH PHILHARMONIC
『スメタナ:連作交響詩《わが祖国》(初演100周年記念コンサート・ライヴ)(2023年ORTマスタリング)<タワーレコード限定>』