TikTokで人気の“Backyard Boy”でMTVの〈ブレイクスルー賞〉を受賞したカリフォルニア出身の19歳によるファースト・アルバム。破局をコミカルに歌った“123”や、〈ハワイにいるけど悲しいの〉と歌われる“Sad In Hawaii”など、Z世代らしい恋愛、驚き、困惑などが爽やかなローファイ・ポップ・サウンドに乗せて綴られる。スキップするかのように放たれるヴォーカルはテキパキ機敏でボーイッシュ。ニュージーランドのベニー好きにはたまらないはず。とりあえず朝に聴いたら、一日中楽しく過ごせそう。ウェス・アンダーソンやバンクシーを曲名にするポップ・カルチャー感覚も見逃せない。