“Wait For Me”(79年作『X-Static』収録)

全米チャートでは18位止まりだった〈中ヒット〉。が、2011年に来日記念でリリースされた、ファン投票で収録曲を決めたアルバム『Greatest Hits - Japan Edition』で見事1位を獲得するなど、記録以上にファンの記憶に残り続ける人気曲。あのデイヴィッド・フォスターがプロデュース、メロディの美しさを最大限に生かしつつ華やかに聴かせるアレンジが唯一無二だ。
“Kiss On My List”(80年作『Voices』収録)

初のセルフプロデュース作にして初めてミリオン(100万枚)セールスを記録したRCAでの9作目『Voices』からの3枚目のシングル。サラ・アレンの妹で、ソングライターを目指していたジャンナ・アレンとダリルの共作曲だ。〈あなたのキスは、重要なものリストに載っているひとつに過ぎない〉という、当時17、18歳だったジャンナの書いた恋愛に対するシニカルな視点がユニークな歌詞だが、ラブソングの名曲として人気となり3週連続全米1位に輝く大ヒットとなった。実はジャンナが歌う予定で、ダリルの歌は彼女のために作ったデモテープのものをそのまま使っているのだそう。
“You Make My Dreams (Come True)”(80年作『Voices』収録)
リリース当時も全米5位のヒットとなったが、心弾む楽しげなリズムに乗って〈君が僕の夢を叶えてくれる〉と繰り返されるキャッチーなサビがウケて、特に今も世界中で人気が上がり続けている曲。デジタルセールスも増える一方で、今では米国だけで通算300万枚セールスを記録、彼らの最も売れた曲に。「ウェディング・シンガー」(98年)や「(500)日のサマー」(09年)といったヒット映画で印象的に用いられたことも、この曲のファンを増やし続ける要因になっている。