ダンスをキャリアの起点とするカナダ出身の20歳が早くもセカンド・アルバムを発表。前作『I Used To Think I Could Fly』(2022年)はフィニアスやアレクサンダー23も含む多数のプロデューサーを起用していたが、今回は総指揮も担うライアン・テダーがほぼ全曲を制作し、先行ヒット“Greedy”や加速式2ステップの“Exes”、トラップの表題曲などダンス映えするトラックを看板にしつつ、アトモスフェリックな“Grave”のような聴かせるスロウも多めに配してバランスのいい佳作にまとめられている。同じ2003年生まれのオリヴィア・ロドリゴとはまた違うタイプだけに今後の大化けにも期待できそうだ。