CDリリースとライヴ活動に注力して急激に支持を拡大し、ここにきて全国区へ飛躍しつつある東大阪の3ピースがいよいよメジャー・リリース。とはいえ持ち前の作法が変わることはなく、この5曲入りEPでも独創的な言い回しや韻にこだわった詞世界と、それを明瞭に伝える親しみやすい歌い口、シンプルかつパッションに溢れたタイトな演奏というこのバンドならでの純粋な美点は貫かれている。いつも以上にキャッチーに駆け抜けながらユニークな展開を見せる“何℃でも”からストレートな“やまない愛はある”まで楽曲の粒も揃っていて、彼らのエッセンシャルな魅力をより広く伝えることになりそうな好盤だ。