ディスクガイド「DJプレミア完全版」が2024年1月26日（金）に刊行される。
ヒップホップ界に革命をもたらしたプロデューサー・DJプレミア。彼の魅力に迫る世界初のディスクガイド「DJプレミア完全版」が、河出書房新社から刊行される。
「DJプレミア完全版」は、幅広い音楽の知識に支えられ、サンプリングやスクラッチを駆使して数々の名曲を生み出した偉大な才能の30年以上にわたる活動の軌跡を辿った決定版。DJプレミアが手がけた膨大な曲のすべてをレビューするという荒業に挑んだ、前代未聞にして世界初のディスクガイドだ。
プリモの愛称で呼ばれるDJプレミアは89年、ラッパーのグールーとともにギャング・スターとしてデビューし、ヒップホッププロデューサーとして数々の名曲を生み出してきた。90年代、ヒップホップの黄金期（ゴールデン・エラ）と呼ばれた時代の名盤には、彼の名前がことごとくクレジットされていた。
DJプレミアが楽曲のプロデュースをし、トラックやリミックスを提供したアーティストは、ビギー、ナズ、ジェイ・Zといったヒップホップ界のレジェンドたちに留まらず、ディアンジェロからジャネット・ジャクソン、クリスティーナ・アギレラ、アンダーソン・パークまで幅広く、ジャンルに囚われない活動を展開してきた。90年代、ヒップホップの黄金期から30年を経てもなおその名声と名曲の数々はシーンに轟き、世界中のフロアで鳴り響いている。その名のとおり、ヒップホップシーンを代表する史上最高のプロデューサーの一人だ。
本書には、国内外のヒップホップを論じる第一線の書き手が集結。豪華執筆陣が、90年代から現在まで、シーンの変遷にあわせてDJプレミアの曲を解説した。各曲の特徴や魅力はもちろん、ビートやサンプリングソースについてプレミア自身の、また各アーティストのキャリアにおける位置づけなどが詳述される。さらに、巻末の〈執筆者プロフィール〉の欄にはそれぞれの〈プリモワーク・ベスト3〉が掲載されており、ヘッズは必見だとのこと。
「DJプレミア完全版」の執筆者は次のとおり。
アボかど、池城美菜子、荏開津広、奥田翔、キム・ボンヒョン、小林雅明、斎井直史、高久大輝、高橋圭太、つやちゃん、二宮慶介、橋本修、二木信、宮崎敬太、吉田大、吉田雅史、渡辺志保、DOMO + PoLoGod.、IT’S MY THING、MINORI、Mix Tape Troopers、Renya John Abe、VINYL DEALER BEAT BANDIT
そしてディスクガイドだけでなく、充実したコラムでもDJプレミアの魅力や実像へ多角的に迫る。サウンドエンジニアとして第一線で活躍するillicit tsuboiと、ラッパー／ビートメイカーとして活躍するOMSBがDJプレミアの魅力をドープに語り合う特別対談や、DJプレミア本人との交流も深いDJ KAORIへの特別インタビューのほか、彼の代名詞とも言える〈チョップ&フリップ〉やスクラッチの解説、DJプレミアの機材史、ミックステープカタログなどが掲載される。
そんな本書は、2019年11月に創刊されストリートシーンで絶大な支持を集めるインディペンデントマガジン「DAWN」がエディットし、「DAWN」編集部と河出書房新社とのコラボレーションとして刊行される。
伝説的な作品の数々が今なお聴き継がれ、ヒップホップシーンに留まらず現在進行系で影響を及ぼしつづけているDJプレミア。その偉業を振り返る「DJプレミア完全版」は、ヒップホップヘッズのみならずポップミュージックを愛する者は必読だ。
BOOK INFORMATION
発売日：2024年1月26日（金）
編者：DAWN
仕様：A5判型／並製／240ページ
ISBN：978-4-309-25737-2
装丁：山本拓
価格：2,695円（税込）
CONTENTS
DJプレミアとは
■プリモワーク1989-1993
ギャング・スターの軌跡
DJプレミアという「ルーツ」
■プリモワーク1994-1996
チョップ&フリップの革新性とその構造
■プリモワーク1997-1999
DJプレミアの機材の歴史
■プリモワーク2000-2004
特別インタビュー DJ KAORI
■プリモワーク2005-2009
特別対談 illicit tsuboi × OMSB
■プリモワーク2010-2014
DJプレミアとスクラッチ
■プリモワーク2015-2019
DJプレミア名言集
■プリモワーク2002-2023
DJプレミアとSNSマーケティング
DJプレミアとミックステープ
執筆者プロフィール／執筆者が選ぶプリモワーク・ベスト3
