Alfred Beach Sandalとして知られるシンガー・ソングライターだが、2019年からは本名の北里彰久で活動。艶と瑞々しさを併せ持った彼の歌声を、STUTSの楽曲などで耳にしてきたリスナーも多いはずだ。こちらは4年ぶりとなる通算5作目。ラテンやブルース、エチオ・ファンクなどを独自のサイケ感覚で濾過し、潮田雄一や光永渉らライヴ・バンドのメンバーとたおやかに奏でている。アフロ・リズムが洒脱な“Mirrored”、ヨ・ラ・テンゴを彷彿とさせる“11”など楽曲の多彩さも魅力で、ひとつひとつの音が凛と立っているかのような内田直之らのサウンドメイクも素晴らしい。
北里彰久『砂の時間 水の街』ラテン、ブルース、エチオファンクなどを独自のサイケ感覚で濾過した4年ぶりの新作
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