東京を拠点に活動している6人組の2作目。今回は全編が日本語詞になっており、淡々とした歌唱ゆえに、情景や沸き上がる感性をありのままに表さんとした言葉が胸を打つ。切なさや無力感を巧みに煽るトランペットはネオアコやポスト・パンク的で、80~90年代のインディー作品を盛んに発掘・復刻してきたレーベルとしても、往時と現代を繋ぐ意味で重要な一枚になった。