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ポジティブの秘訣
selected by ​北野 創

https://music.tower.jp/playlist/detail/2000156716

特にテーマを設けず、今年前半に出会った素敵な楽曲を選びました。改めてプレイリスト化して聴いてみたらめっちゃ自分の癖(へき)が出ていて気恥ずかしいですが、どこか切なかったり、ハッピーだったりしながらも、総じてポジティブになれる楽曲が並んでいると思います。なかでも言葉の魔術師・森雪之丞が作詞した“ハッピーの秘訣”は〈ヤなことばかりの時代〉にこそ聴いて欲しい!

PROFILE: 北野 創
ライター/編集。主にbounce、リスアニ!、リアルサウンド、Mikiki、音楽ナタリーなどで執筆。
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2024上半期女性ヴォーカル傑作選+1
selected by ​桑原シロー

https://music.tower.jp/playlist/detail/2000156750

この半年間にお耳にかかった曲のなかから、シンプルにわが心をとらえた名曲をピックアップしてみた。柴田聡子の最新作『Your Favorite Things』は、下半期になっても何ら変わらない味と鮮度でわが鼓膜を悦ばせてくれることだろう。リイシュー関連では、待望の山川恵津子作品集2種の登場に歓喜。ちあきなおみのサブスク解禁にも快哉を叫んだ。海外アーティストだが、日本人の血統をひいているということで、ブルックリンの才女、メイ・シモネスの楽曲も混ぜさせてもらう。プラス1は、性別括りを外させてもらって、ここ最近でいちばんの胸騒ぎをくれた札幌の高校生バンドのあの曲を入れさせてもらった。ジェイムス・チャンス追悼の意も少しばかり込めて。

PROFILE: 桑原シロー
国分寺市在住の音楽ライター。那智勝浦在住の異能のギタリストのマネージャー業も今年で10年目に突入。
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ポップ・ラップ・ダンス2024(中間報告)
selected by ​Kotetsu Shoichiro

https://music.tower.jp/playlist/detail/2000156480

どのアーティストも最高ですが、田中喉笛交響楽団、MFS~Tha Jointz、Die, No Ties, Flyは本人はもちろんその周りのシーンやネットワーク含め、下半期以降も面白いことをしてくれそうな気がします。12、13はアイドル~TikTokヒッツから1曲ずつ、最後2曲は今年から配信解禁のリイシュー的な枠で、かつYMOメモリアルな感じで。シーンや時代性みたいなものは見えづらいですが“全方向美少女”しかり“可愛くてごめん”“うっせぇわ”など近年のネット発のヤング向けのポップスに共通するのは〈他人から「他人の目を気にしないアタシ」として見られたい〉という欲望かな~などと思っております。

PROFILE: Kotetsu Shoichiro
DJ/プロデューサー。音楽制作に関わる諸々を色々。最近上京しました。Mikikiにて〈CD再生委員会〉連載中です。
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突出した個の才能
selected by ​柴 那典

https://music.tower.jp/playlist/detail/2000157068

ポップスとしての大衆性というのは、すでに知っている感覚をなぞるようなわかりやすさや共感ではなく、ゾクゾクするような新しい刺激をもたらしてくれるものだと思っています。オーバーグラウンドで活躍するアーティストからここから飛躍しそうなニューカマーまで、そういう観点で選んだプレイリストになりました。ジャンルやスタイルを超えて、2024年上半期、リズム、メロディ、言葉にひらめきを感じた楽曲を集めています。

PROFILE: 柴 那典
音楽ジャーナリスト、著書に「初音ミクはなぜ世界を変えたのか」「ヒットの崩壊」「平成のヒット曲」など。
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 浮遊する日本のインディーポップ
selected by ​柴崎祐二

https://music.tower.jp/playlist/detail/2000156675

この20年近く、〈インディー〉音楽が面白くなかった時代などないが、それでも、ここ最近の日本のインディーミュージックの充実ぶりは、特に注目すべきものだ。10年位以上のキャリアを持つアーティストたちが充実の新作を発表する中、新世代のアーティストも続々と登場しつつある。おぼろげながらに共通するムードは、〈浮遊〉。かつてはクリシェのごとく溢れたこの言葉が、時代との共鳴の中で、いよいよリアリティを増しつつある。ポプティミズムの自己増殖があらゆる領域を押し流す今こそ、そこかしこに湧き出る〈インディー〉の音に耳を傾けたい。

PROFILE: 柴崎祐二
評論家/音楽ディレクター。次著を粛々と準備中。
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