丁の壮大でドラマティックな音世界に通じるさまざまなアーティストの作品たち!
RADWIMPSから手嶌葵、milet、松任谷由実らに至るまで多彩なアーティストのカヴァー動画を披露しながら注目を集めてきた丁だが、そのバックグラウンドにはさらに多種多様な古今東西の音楽が広がっている。本文にもあるように最初に影響を受けたというエンヤは、ニューエイジ~ヒーリングの文脈でも世界的に支持を広げたアイルランドのアーティスト。もっとも著名な曲のひとつ“Anywhere Is”を含む95年作『The Memory Of Trees』は、親しみやすさと神々しい気高さがオーガニックに融合した名盤だ。その後に惹かれたアヴリル・ラヴィーンとの出会いが、ファンタジー映画「エラゴン 遺志を継ぐ者」(2006年)のサントラで知ったという壮大なスケール感の“Keep Holding On”だったというのも興味深い。
それらの併せ持った奥行きのある荘厳な音空間やドラマティックな歌唱といった要素と丁の作風の共通項を考え合わせれば、本人がフェイヴァリットに挙げるホールジーは納得の名前で、特にリドが手掛けたエッジーな初作『Badlands』(2015年)やチェインスモーカーズ“Closer”での姿は、丁の重低音嗜好にも適うものだろう。同じ意味で納得なのがノルウェーの人気DJ/クリエイターであるアラン・ウォーカーで、代表曲のスロウなエレクトロ・ハウス“Faded”は丁もギターの弾き語り動画を公開していた。そこにもある神聖な空気感とメロディアスな美意識を思えば、オーガニックにして未来的な独自の音像を創出するオーロラが丁の好みにハマるのは言うまでもないだろう。
なお、日常的には主に洋楽を聴くことの多いという丁だが、日本の先達と相通じる魅力は当然備わっているわけで、例えばカヴァー動画で“不和リン”や“マホロボシヤ”を取り上げていた青葉市子、さらには幽玄な雰囲気を漂わせた優河のようなアーティストを好むリスナーにも今回の『呼び声』はぜひオススメしておきたい。 *轟ひろみ
ジャケは登場順に、エンヤの95年作『The Memory Of Trees』(Wea)、アヴリル・ラヴィーンの2007年作『The Best Damn Thing』(RCA)、オーロラの2024年作『What Happened To The Heart?』(Glassnote/Decca)、アラン・ウォーカーの2018年作『Different World』(MER/Sony Sweden)、ホールジーの2015年作『Badlands』(Astralwerks)、青葉市子の2016年作『マホロボシヤ』(スピードスター)
LIVE INFORMATION
インストアライブ開催決定!
2024年7月28日(日)タワーレコード静岡店
2024年8月17日(土)ダイバーシティ東京プラザ フェスティバル広場