ナヨン(NAYEON)、ジョンヨン(JEONGYEON)、モモ(MOMO)、サナ(SANA)、ジヒョ(JIHYO)、ミナ(MINA)、ダヒョン(DAHYUN)、チェヨン(CHAEYOUNG)、ツウィ(TZUYU)からなる韓国発の9人組アジアNo.1ガールズグループ、TWICE。2015年のデビューから音楽シーンの第一線で活動を続けており、ここ日本でも老若男女の間でおなじみの存在だ。

日本デビューから7周年を迎えたTWICEは、2024年7月17日に5作目となる日本オリジナルアルバム『DIVE』をリリース。さらに〈TWICE 5TH WORLD TOUR ‘READY TO BE’〉の最終公演も日産スタジアムで大盛況のなか終えたばかりと、話題ずくめである。

そんなTWICEの『DIVE』のリリースを記念して、MikikiはTWICEに夢中なタワーレコードのスタッフによる座談会をおこなった。参加者は真井純也(第二店舗統括部統括部長)、切通雄介(カフェ事業統括部統括部長)、塙勉(外販・イベント・催事事業統括部統括部長)、藤川祐介(商品部部長)、勝原勉(カフェ事業統括部スペシャリスト)の5名。〈TWICEおじさん〉と呼んでも差し支えがない年齢層と役職のタワレコの〈中の人〉が、彼女たちの楽曲をなぜ愛しているのか、音楽好きらしい視点で熱っぽく語り合った。

なお『DIVE』の購入者を対象にしたリリースイベントへの応募期間は9月2日(月)までなので、この記事とあわせてぜひチェックしてほしい。 *Mikiki編集部

TWICE 『DIVE』 ワーナー(2024)

 

ナヨン

「こんな気持ちになったのはおニャン子クラブ以来」「TWICE=ビートルズ理論」

――まずはみなさんのTWICEとの出会いを教えていただけますか?

塙勉「JAPAN 1stシングル『One More Time』(2017年)で彼女たちの存在を知りました。印象としては、かなりポップでキュート。〈こんなサウンドが流行っているのか〉と思いました。ただ当時は、僕が好んで聴いていた音楽とはちょっと離れていたのもあって、正直ハマるところまではいかなかったですね」

藤川祐介「TWICEに関しては、顔も名前もよく知らない時期が長かったんです。他の人たちに怒られちゃうかもしれないですけど、彼女たちのサウンドやパフォーマンスにしっかり向き合ったのは、去年の5月に東京・味の素スタジアムで行われた単独公演が最初でした。メンバーそれぞれのビジュアルやキャラクターが明確で確立されていると思ったのが第一印象ですね。10年近く第一線で活躍してきたグループは、やはりそこが違うなと感じました」

勝原勉「私も恥ずかしながら、藤川さんと同じく味スタの公演を観に行ったのがきっかけです。オープニングの“SET ME FREE”でいきなり心を持っていかれて、コンサート終盤に花火がパンっと打ち上げられる中での“Talk that Talk”を聴いたころには、すっかりファンになってしまいました。次の日から聴くのはTWICEの曲ばかり。こんな気持ちになったのはおニャン子クラブ以来じゃないですかね(笑)」

真井純也「TWICEのことを気になり始めたのは、オーディション番組『Nizi Project』(2020年)です。あの番組でJ.Y. ParkさんがTWICEの“Feel Special”をピアノで弾くシーンがあったんですが、それを観て〈こんないい曲を歌ってるんだ〉と感銘を受けて。ガチでハマったのは他のみなさんと同じで、昨年の味スタですね。

僕は〈TWICE=ビートルズ理論〉というのを提唱しているんです。ビートルズって最初はジョンが好きだ、やっぱりポールが、でもリンゴもいいし、ジョージも最高という感じで一周するじゃないですか。実はTWICEもまったく同じなんですよ。最初は日本人メンバーに親近感がわいて、モモのダンス凄いなあ、ミナは可愛いなあ、と思う。でもいろいろ聴いていくうちにジヒョとかナヨンも最強だなとか思ったりして、結局一周しちゃう。サウンドに関してもそうで、ビートルズみたいに中期の音から入って後期に進んで初期に戻る、みたいな」

切通雄介「異動する前は真井の隣でずっと仕事していたんですけれども、彼がどんどんハマっていく様子を間近で見ています。だから今しゃべっていることに嘘偽りはありません(笑)。

僕の場合は他のみなさんよりファン歴が浅くて、気になりだしたのは、昨年末の愛知公演を観てからなんです。K-POPのガールズグループって、タワーレコードで働いている人間からすると若干ミーハーっぽく見えてしまう。それでも構わない、好きなものは好きだって言っていいんだっていうことをTWICEから学んだ感じでしょうか」