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どの曲もパンク+α

 その“たのしいさんすう”は、サウンド面だけで言えば三四少女の楽曲のなかでもトップクラスにポップかつキュートであり、自然と口ずさんでしまうほど語感も小気味よい楽曲だ。だが歌詞はどこかシニカルで意味深。これこそが〈三四少女なりのカウンター〉であると、同曲のソングライターである羽撫子は語る。

羽撫子「本当はバレンタインのチョコレートをテーマにした曲やったんですけど、なんか合ってへんなと思って1日で全部書き換えたのがこの歌詞です。当時は高校生で、毎日全然楽しくないし、どんなことにもすごくムカついていて……そのときの鬱憤が全部詰まっています。でもなんであんなに毎日が楽しくなかったのか、ムカついていたのかもわからない。思春期やなと思いますし、いまとなってみては〈当時のわたし、かわいいなあ〉と思います。だから皆さんにはこれからもポップな曲として聴いてほしいです(笑)」

たみ「4人とも共通して通っているのがパンクなので、みんなそういう精神は持っているんじゃないかなって。それぞれがパンクの要素と何かを併せ持っていて、そのテイストが混ざり合うことで三四少女ができている。どんな曲もパンク+αな気がしています」

 ヴォーカルを羽撫子だけでなく、たみも務められるのはこのバンドの強みのひとつだ。“musicake”はもともとツイン・ヴォーカルを想定したうえで制作された楽曲だし、ラップ調のセクションを織り交ぜたダンス・ロック・テイストの“Stop!Drop!Roll!!”ではたみがメイン・ヴォーカルを担当している。

たみ「“Stop!Drop!Roll!!”を作った時期はいろんなことに追われていっぱいいっぱいで。そんなときに、服に引火したときの対処法は〈Stop(止まる)・Drop(倒れる)・Roll(転がる)〉だという記事を見掛けたんです。〈火だるま状態って俺やん〉と思ったし、口に出してみると勢いもあっていいなと思って、それをテーマに作り始めました。そういう曲を羽撫子が歌うと歌わされてる感が出すぎちゃうから自分が歌うことにして、“食卓”みたいな女の子目線の曲は、楽曲提供するような感覚で書いています」