96年に結成され、NYのアンダーグラウンド・ヒップホップ・シーンを席巻したヤシーン・ベイ(モス・デフ)とタリブ・クウェリのラップ・デュオ、ブラック・スター。その後もソロやユニットでの活動に加え、ヤシーンは俳優のキャリアを築くなど大いに活躍した二人の、マッドリブ全面プロデュースによってほぼ四半世紀ぶりにコンビで発表した2022年のセカンド・アルバムがようやくCD化。簡素な録音環境には刻まれた時の影も覗くが、二人で繋ぐマイクにはかつてのケミストリーの残響が。ラフさを増すビートに互いのフロウが弾む“So Be It”にコンビでの活動の続きを期待したくなるはず。