2002年のデビューから数えてこれが9枚目のアルバム。今回はこれまで以上にAOR/ヨット・ロック/ウェストコースト風味の強い仕上がりだ。聴き進めるごとにトッド・ラングレン、スティーリー・ダン、マイケル・フランクスといった名前が浮かび上がるが、そこにジョエル本人のジェントルでマイルドな歌声が柔らかく覆い被さり、メロウな心地良さが後に残る。