全国のタワーレコードのスタッフが、己の〈耳〉と〈直感〉だけを基準に世間で話題になる前のアーティストの作品をピックアップし、全店的なプッシュへと繋げる企画〈タワレコメン〉。これまで、SuchmosやD.A.N.、WONK、洋楽ではカイゴやホイットニー、レモン・ツイッグスといった現行シーンの最前線で活躍するアクトをいち早く発掘しており、現在は月1回のペースでオススメのアイテムを紹介しています。Mikikiでは、そんなタワレコメンの選定会議に潜入し、作品の魅力を視聴コンテンツと共にお伝えする特集を連載中! 今回は12月度の洋楽編を速報レポート!!
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タワーレコード渋谷店にて行われたタワレコメンの会議。洋楽担当の腕利きバイヤーたちがオススメのアイテムを持ち寄り、会議室へ集まります。今回も何百タイトルという新作のなかから選ばれた、計10タイトルの音源を聴き比べ、熱い議論の末にタワレコメン・アイテムを絞り込みました。厳しい予選を勝ち抜いたのは……以下の2タイトル!!
★2016年12月度〈タワレコメン〉洋楽編:選出アイテム
〈メイヤー・ホーソーンに続く才能!〉と推薦バイヤーが紹介したジョエル・サラクラの『The Imposter』がタワレコメンに! オーストラリアのシドニー出身、現在はロンドンに拠点を置くシンガー・ソングライターの初作で、昨今のディスコ/ブギーの流れを汲んだダンサブルなサウンドでありつつ、全編を覆っているAOR的な清涼感が魅力です。ストリングスや管楽器を配した華やかなアレンジと軽やかながら推進力のあるビートは、ベニー・シングスやイェンス・レークマンといったEU圏のブルーアイド・ソウルとの近似も感じさせ、ヨーロッパ各国のラジオ局でヘヴィー・プレイされているのも納得です。〈偽物〉を意味するアルバム・タイトルのひねり具合も、往年のソウルやポップスへの愛情が染み出ていて微笑ましい!
そして、推薦バイヤーが〈プリンス×ディアンジェロ×アンダーソン・パック!〉と威勢良くアピールしたのはアーロン・アバナシーの『Monologue』。これまでスラム・ヴィレッジやブラック・ミルクのバック・バンドを務めてきた、USクリーヴランド出身のシンガー/キーボーディスト/プロデューサーで、10年以上ものキャリアを持つ実力派ですが、これが初のフル・アルバムです。ちょっと鼻にかかった歌声と粘っこいアンサンブルが奏でるファンク・サウンドは、確かにバイヤーの興奮も頷ける高クォリティー。会議スタッフからも〈良い曲が揃いすぎていて、逆にどれを推すべきか迷う〉と絶賛されていました。なお、タワーレコード限定でお求めやすい廉価盤がリリースされますよ!
12月度の選考を勝ち抜いたのは上記の2作品! ジョエル・サラクラは11月30日、アーロン・アバナシーは12月14日のリリース予定です。入荷状況は店舗により異なりますので、気になる方はお近くのショップへお問い合わせください。次回は2017年1月度のレポートをお届けしますので、お楽しみに!
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