
ホラーズのファリスが語るアイソレイテッド・ユースの魅力
アイソレイテッド・ユースに出会ったのは2年前かな。カメレオンズやガン・クラブといった初期のポジパンを思い出すと共に、アイス・エイジやギラ・バンドに近い現代的な音だと感じた。スウェーデンにはノイジーなサウンドのギター・バンドがあまりいない印象だったから、バンド名にも説得力があるなと感じたよ。アクセルのピュアな裏声とウィリアムのジョニー・マーみたいなギターの絡み合いにも惹かれた。今回プロデュースするうえで意識したのは、スタジオにいる全員が最高の作品を作り上げるんだ!というモチヴェーションを持つこと。共同制作は親密であることがとても大切なんだ。
アイソレイテッド・ユースの周辺にあるポストでゴスでパンクな作品たち
ギリシャ/アテネを拠点に世界各地の暗黒音楽をフックアップするレーベル、ファブリカからリリースされたファーストEP。メンバーはまだ10代。演奏面での粗さや拙さはあるものの、アンドロジナスな歌声が舞うゴス・パンクは幽玄かつ雄大だ。
『Warfare』が好事家たちの話題となるなか到着したセカンドEP。パンキッシュな側面がやや抑えられ、耽美性を強調。ギター・アルペジオが眩さを放つ“Humanoid”、『Pablo Honey』期のレディオヘッドを思わせる“Ferris Wheel”など良曲揃い。
『Miserere Mei』をプロデュースしたファリス率いるバンドの5作目。ポール・エプワースを迎えたインダストリアルな音作りと目もくらむサイケデリアで、〈果て〉をめざした畏怖すべき大傑作。2025年には8年ぶりの新作『Night Life』を控えている。
ストックホルムのポスト・パンクといえば、まず挙がるのはこいつら! コロナ禍でのロックダウン中に書かれた楽曲が中心の本サード・アルバムは、アウトロー・カントリーからエレクトロまでを摂取。粗野で露悪的ながら、抗えないチャームを持つ。
アリエル・ピンクも参加した4作目。『Miserere Mei』は随所でエレクトロニックな意匠を施しているが、同郷のパイセンでクラウド・ラップを牽引したヤング・リーンの影響はあるはず。いずれもヒリヒリとした質感にストックホルムの青春が透ける。
コールドウェイヴ × EBMなサウンドを鳴らす、ファブリカの顔的な男女デュオによる6作目。ウィリアムは「スマパンとレバノン・ハノーヴァーの子どもが生まれたとして、そいつの友達がアイソレイテッド・ユースかな」とみずからを位置づけている。





