〈砂漠のジミヘン〉と謳われるニジェール共和国のギター・ヒーロー、エムドゥ・モクターを擁する4人組が、アコースティック及び伝統楽器を使って前作『Funeral For Justice』を再レコーディング。モクターのルーツである西アフリカの遊牧民、トゥアレグ族のコール&レスポンスを加えたことによって、曲が持つ民族音楽の要素とヒプノティックな魅力が際立った印象だ。サイケな音像や演奏の躍動感を聴かせる曲もあるから、単なる前作のアコースティック・ヴァージョンとは考えないほうがいい。終始、鳴り続けるプロデューサー兼ベーシスト、マイキー・コルタンのぶっといベースの音に思わずニヤリ。