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J-POPっていう枠の中で存在感を出したい

――音楽の趣味は合うんですか?

ヨウ「それも結構違うんです。私はお母さんとお姉ちゃんと一緒にずっとドリカムにハマってて、将来は吉田美和さんみたいな歌手になるってずっと思っていました。高校生になって秦基博さんや玉置浩二さんを知って、歌がうまい弾き語りができるアーティストに惹かれて弾き語りを始めたんです。Nanaeちゃんに会ってブラックミュージックっていうジャンルを教えてもらいました」

Nanae「私も中学生くらいまでは王道のJ-POPを聴いていたんですが、中高でSIRUPに出会って〈このかっこいい音楽は何だ?〉と。それからどんどん掘っていってブラックミュージックがすごく好きになりました。その流れでDTMのことも知っていったんです」

――ヨウさんにとって、Nanaeさんが作るあまり馴染みのなかった音楽性のトラックに音を乗せる作業は難しかったんじゃないでしょうか?

ヨウ「最初は全くうまくいかなかったですね。自分が弾き語りの時に歌っていたものとは全然違ったので。Nanaeちゃんに〈ここでエッジを入れて〉と言われて〈エッジとは?〉って思ったり。今も曲ごとにNanaeちゃんにどういうアプローチがいいかを教えてもらいつつ、自分の中で噛み砕きながら歌っています」

――二人でやる意義はどういうものだと思っていたんでしょうか?

Nanae「私にはない耳にすっと入ってくるような歌声をヨウは持っていて、SNSを通してたくさんの人が受け入れてくれました。歌声も含めて、ヨウという私とは全然違う人間がNatsudaidaiに加わることで新しい化学反応が生まれると思ったんです」

――二人でやっていくことにした時に何かイメージしたことはありましたか?

Nanae「まずはとにかくたくさんの人に曲を聴いてもらいたいと思いました。J-POPっていう枠の中で存在感を出したいなと。あと、私もヨウも誰かアーティストをきっかけに音楽にのめり込んだので、同じようにNatsudaidaiが誰かにとって音楽を始めるきっかけになったらいいなと思っています」

ヨウ「私もそう思います。音楽を仕事にするからには私たちが音楽をやることによって楽しんでくれたり、次の曲を待ってくれてる人がいるっていうWin-Winな関係性が作れたらいいですよね。みんなが音楽で幸せになれる環境を作っていきたいです」

 

冨田ラボも興味を示したNatsudaidaiの歌詞の世界観

──1st EP『青果店』のタイトル曲を冨田ラボさんがアレンジすると決まった時はどう思いましたか?

ヨウ「めちゃめちゃすごいことですよね。Nanaeちゃんがずっと〈Natsudaidaiも冨田さんとお仕事ができるように頑張ろう〉って言っていて。冨田さんは最初の目標の人だったので、その人が“青果店”をアレンジしてくださるとは夢にも思いませんでした」

Nanae「冨田ラボはとてもエンターテインメント性のあるプロジェクトで、音楽がかっこいいだけじゃなくて、いろいろなアーティストさんをフィーチャリングした時の化学反応や、〈次はどんな楽曲が来るんだろう〉っていうワクワク感もありますよね。遊び心を持った大人のプロジェクトっていう感じがすごくかっこよくて、Natsudaidaiもそういうワクワク感のあるプロジェクトにしたいとずっと思っていて、今も憧れています」

―─冨田さんとご一緒した時、Natsudaidaiについて何かコメントはありましたか?

Nanae「〈歌詞の世界観が唯一無二だよね〉と言ってくださって震えました。その記憶は家宝にしています(笑)」

──Nanaeさんの歌詞は〈どこから発想するんだろう?〉って思うユニークなものばかりですよね。

ヨウ「そうですよね! 私も毎回Nanaeちゃんから送られてくる歌詞を見て〈よくこんな歌詞書けるなあ〉って思いながら歌ってます」

──曲はどういう風にできていくんですか?

Nanae「1フレーズ分のメロディと歌詞が一緒に浮かんでくることが多くて、そこから広げていきますね。実際の出来事を歌詞にする人も多いと思うんですが、私はそういう書き方は得意ではなくて、何かを想像して物語を作るやり方がほとんどですね。妄想です」