雑踏から聴こえてくる蒼いメロディー! 下北沢のライヴハウスで注目を集める3ピースがファースト・アルバムを完成!!!
下北沢~渋谷のライヴハウス・シーンで活動中、一真(ヴォーカル/ギター)、みやけん(ギター)、優汰(ベース)から成る3人組バンドがotona ni nattemoだ。2019年、高校の軽音楽部で一真とみやけんが前身バンドを結成し、数年後に優汰が加入。2023年から活動を本格化させた。
「小学生のときに、親が日産スタジアムでのSEKAI NO OWARIのライヴに連れて行ってくれて、〈僕も絶対音楽をやりたい〉となったんです。軽音楽部ではみやけんがいろいろなバンドを教えてくれました。ハンブレッダーズ、時速36Km……特にオレンジスパイニクラブがいちばんの目標です」(一真)。
ほかの2人にルーツを訊くと、みやけんはTOTALFATやHi-STANDARD、そして優汰はKEYTALKやL’Arc〜en〜Cielだそう。そんな3人は、2023年4月の“under20”から楽曲配信を始め、2024年3月にファーストEP『歌うこと、大人になること』を完成。さらに5か月連続で配信シングルを発表するなど、精力的な活動で注目を増している彼らが、KOGA内の新レーベル・最高速度よりファースト・アルバム『街に僕のロックが流れたら』をリリースする。バンドにとって初の全国流通盤だ。
「1曲目の“街に僕のロックが流れたら”は〈もっと多くの人に届けたい〉というメッセージが出ています。以前の僕らならここまでストレートに歌えなかったと思う」(みやけん)。
「歌詞は、いかに速い直球を投げられるかという気持ちで書いています。バンドのコンセプトは〈毎日と共に暮らす歌〉なんですけど、今回の作品はそのいったんの集大成じゃないかな」(一真)。
パンキッシュなショート・チューン“告ぐ”“HIRAETH”、このバンドそのものを歌った初期からの人気曲“otona”など、本作には青春の疾走感や眩しさを切り取ったかのようなギター・ロックが収められている。なかでもエモに接近したバラード“解けない”は、みずからも認める新境地だ。
「“解けない”や“past me”は新しいアプローチができました。ベースもガンガンいくというより、曲に馴染むものを意識して」(優汰)。
また、CD限定で収録された“秘密あげるよ”は「シンプルにノリが良くて、みんなで大合唱できるサマー・ソング。このCDを買って、覚えて、ライヴで歌ってほしい」(一真)という性急なロックンロール。フェスの会場で大合唱が巻き起こる――そんな風景の未来まで、otona ni nattemoは光の速さで駆けていくだろう。
「死ぬまでこのバンドを続けられることが夢。それは聴いてくれる人たちが常にいるってことだと思うので」(一真)。
「誰かがバンドを始めるきっかけになりたいです」(みやけん)。