Cosmic Mauveが大人になったらどんな演奏をする?
――“火星でティーパーティー”は、またガラッと曲調が変わります。
山口「この曲はリファレンスもなく、力を抜いてラフにやろうみたいな話をしただけですよね?」
高橋「そうそう。唯斗も緊張してなかった」
白井「あははは(笑)」
中山「夏の歌詞を書きがちな僕ですけど、“火星でティーパーティー”ではそういう言葉をほとんど使ってないんです。で、2番の後半にようやく自分たちらしい〈寄せては返る波の行方はどこまで〉が出てくる。それに気づいたときになんかハッとしたんですよ。Cosmicがやりたかったことを一番やれた曲なのかもしれないなって。普段よりも優しく歌えた点、セッション感のあるサウンドも大好きですね」
――Cosmicらしくない試みができたからこそ、とりわけ新しさを感じるっていう。
中山「でも、パーソナルな部分はすごく僕ららしい曲だなと思います」
高橋「曲の構成もワンループに近いし、あえてこだわらずに作ったのがよかったんでしょうね。展開をあれこれ考えがちな自分が、やらない選択をした曲なんです。そしたら、Cosmicの人間性が一番出た気がする。肩の力が抜けた、リラックスした感じに見えますよね?」
――滲み出てます。そのムードに惹かれてなのか、最後のコーラスで火星人がわらわらと集まってくる画も浮かびました。
中山「うんうん。あそこも最高ですよね!」
高橋「コラボの楽しい雰囲気がダイレクトに出ている曲なので、僕も“火星でティーパーティー”は特に好きです」
――“Salvia Blue”だけは、他の曲と作り方が違ったんですよね?
高橋「そうです。時間の関係もあって僕がほぼひとりで作った曲なんですけど、〈Cosmic Mauveがこの先もっと大人になったらどんな演奏をするんだろう?〉〈いつかビルボード(ライブ)とかで歌ってくれたら嬉しいな〉というイメージで、彼らのことを想って書きました」
中山「大名曲!!」
白井「表現するのが難しかったけど、めっちゃカッコいいです」
高橋「大人なCosmic Mauveですね」
中山「届いた“Salvia Blue”のデモがあまりにカッコよくて。車で3時間くらい移動するとき、この曲しか聴かなかったです」
山口「延々リピートしてました!」
――サビの〈夢に咲く〉〈夜に咲く〉のメロディが耳に残るのと、30秒使ったアウトロのフェードアウトもたまらないです。
高橋「ありがとうございます。スウィートソウルなCosmicを聴いてみたかったし、今の時代に長い曲というのもいいかなって。余韻が続くように、終わりたくないなと思いながら作った感じです」
中山「大人っぽさを引き出してもらえました。こういう曲が似合うように、歌っていけるように成長したいです」
山口「宝物みたいな曲ですね」
白井「一生やり続けたいです!」
音楽的にも味覚的にも成長できたコラボ
――今回のコラボはシンプルに言うなら、楽しい経験ができたという感じですか?
高橋「本当にそうですね。声をかけて正解だったなって思います」
中山「僕らもめっちゃ楽しかったです!」
――漫画家の塚田ゆうたさんによるジャケットアートワークにも、EPの楽しい空気感が表れています。
高橋「音源を聴いていただいた上で2パターン描き下ろしてくださって、両方とも好きなんですけど、楽しい感じが的を射ているこのデザインをみんなで選びました。すごく気に入っています」
――素敵な作品になりましたね。
高橋「実は僕もけっこうプレッシャーを感じていたので、無事に完成してホッとしてます。Cosmicに出してもらったフレーズやコード進行を活かせなかったら、彼らをがっかりさせちゃうじゃないですか。絶対にいい曲にしなきゃと、内心は挑んでいたんですよ。
ライブを観ないまま始めて〈大丈夫かな?〉みたいな不安もあったんですけど、世代が異なる彼らとバンドのように楽しく作れて、自分自身も成長できたなと思います」
中山「知らなかった着眼点、グルーヴの作り方。勉強になることもいっぱいあって嬉しかったです。ずっと終わってほしくないくらいの日々でした」
白井「健介さんのおかげで、ドラマーとしての引き出しが増えました。大変なところもあったけど、思い返してみたらただただ楽しかったなって」
山口「〈『SPACE CANDY』のレコーディングではこうだったよね〉という話を、相変わらずよくしているんですよ。今後も意味を持っていくような経験ができたから、改めてコラボ相手に誘ってくださって感謝してます。あと、健介さんと一緒に行く練習終わりのラーメンも楽しかったです!」
中山「あーっ! 最高でした」
高橋「食べに行ってたね、毎回(笑)」
山口「〈次どこ行く?〉みたいにお店を調べて」
中山「音楽的にもベロ的にも成長できた(笑)」
山口「そう! 味覚が研ぎ澄まされた」
高橋「僕がうまいラーメン屋に行きたがるからね」
白井「カレーも食べに行きましたね。おいしかったです」
山口「また行きたいなあ」