96年にリリースされた名作の30周年記念盤が登場。アナログ盤には最新カッティングが、CDには最新マスタリングが施されており、ヴァイオリンやペダル・スティール、フルートなどが彩るバンドの演奏を、これまで以上に粒の立った解像度で味わえる。フォークやカントリー色の濃い音作りで描かれた風景は、発表当時15歳だった筆者にとってさえ、かつての時代を感じさせるものだったが、驚くべきはその憧憬が引き起こす心地良さや、ひりひりとしたセンチメンタリズムがまったく褪せていないこと。きっと2026年を過ごす15歳が聴いても同じ感覚を持つのだろう。若者たちの夢や欲望はいまも街を輝かせている。