バーラ・デゼージョの一員である彼女の2作目だが、このポップな突き抜けぶりはちょっと予想外というか。ストリングスがキラキラと舞い踊るディスコ調の表題曲など全編80sポップにオマージュを捧げた音作りなのだが、妖しげなメロウさが魅力の“Vampira”や透明感と静謐さを湛えた“Pre Lua”など彼女のパーソナリティがより透けて見える曲も麗しいし、マイケル・フランクスを想起させるバラード“Sentimento Blues”にも惚れ惚れさせられ、トータル36分ずっと興奮させられまくり。マリーナ・リマをゲストに迎えたアーバン・グルーヴ“Marinou, Limou”がカッコ良すぎてクラクラしちゃう。