風通し良く楽しみたい、夏をもっと夏にするための快感ディスクガイド!
もともとプロモ用レコードとして始まったノンストップ企画盤に、33年ぶりのシリーズ第3弾が登場です。これまで通りDJは小林克也、アートワークは鈴木英人が担当。昨年の夏ヒット“CHEER UP! THE SUMMER”を中心に、夏の日のラジオのように名曲が気持ち良く流れてきます。
自身のプロデューサーとしての力量に焦点を当て、土岐麻子や田我流、yoshiroらをフィーチャーした大傑作。鎮座DOPENESSとの“想像未来”で幕を開け、Kick A Showの参加や、アーバン志向とエレクトロ情緒の塩梅も含めて、『HEAVEN』にリンクするポイントも多いはずです。
80年代から多くのヒット曲に詞を書いてきた売野雅勇の、作詞活動35周年を記念したAOR~シティー・ポップ作法のトリビュート盤。ミズノマリ、武田カオリ、ナツ・サマー、中田裕二らが参加するなか、一十三十一はラ・ムー“愛は心の仕事です”を伸びやかに歌唱……これは聴きモノ!
BASIの素晴らしいソロ作も記憶に新しいうちに、バンドでのニュー・アルバムが早くもリリースとなりました。クールでスタイリッシュな中に温かみを覗かせる魅力は今回も唯一無二。アウトキャストを思わせるロックンロール“Don't leave me”での軽やかさもかっこいいです。
年頭の『PINK』も最高すぎた土岐さんが、みずからのセレクトで届けるダンサブルでラヴリーな〈ハイライト〉集。数ある名唱のなかから心も身体も躍り出すような名曲だけを選りすぐってお洒落にパッケージ。晴れた日が似合うようなチョイスに加え、2曲用意された新曲も流石です。
この季節じゃなくても引っ張りだこながら、『Ecstasy』にも『HEAVEN』にも招かれているギタリストの初ソロ・アルバム。素朴な歌声も披露しながら洒脱にドライヴしていく姿は夏の終わりまで粋に酔わせてくれるもの。一十三十一や鴨田潤も好演しています!
KANDYTOWNのRyofuとシンガーのRyuを擁するミクスチャー・バンドの初音源集。滑らかなラップと瑞々しい歌声のコントラストを小気味良い演奏が繋ぎ、眩しさにとろける音像を創出。dooooのリミックスも収まり、名刺代わりとなる以上の気持ち良さがある5曲入りのEPです。
DJ Michelle Sorryが全面プロデュースを担当したリミックス・アルバム。tofubeatsやHyperJuice、MACKA-CHIN、DJ KAORIらが各々の腕前を披露するなか、宇多丸フィーチャーの“Quiet Dance”はPARKGOLFがリミックス。イックバルによる“未確認飛行体”も恐るべき安定感です!
表題曲のリミックスをPARKGOLFが手掛けている、彼女たちのサマー・シングルは引き続きHi-raが手掛けたもの。トロピカル・ハウス~フューチャー・ベースを通過してまろやかに定着した柔らかな感触のダンス・トラックが艶と清楚を兼ね備えた歌声にマッチしています。
2015年に爆誕したという〈健康爆音バンド〉のセカンドEP。なかなか大きく出た曲名に違わぬタイトなグルーヴが小気味良い“ブギーナイツ”、彼らなりのシティー・ポップだという“PM7”など、いい塩梅のエモみと泥臭さを纏った魅力的なヴォーカルも相まって心地良く楽しめます!
じゃっ夏なんで……ってことなのか、『かせきさいだぁのアニソング!! バケイション!』から4年ぶりに届いたニュー・アルバムは〈おにぎり大学〉? 松田岳二、真城めぐみ、DJみそしるとMCごはん、MC.sirafu、Negicco、Illicit Tsuboi、Reiらと並んで脇田もなりもフィーチャーされています!
脇田もなりとはレーベルメイトにあたるみちる先輩のこの最新アルバムも、もちろん季節映えするグッド・ナンバーがズラリと並ぶ名品に。神秘的な銀河から都会の夜の23時まで、スタイリッシュ度合いを増した芯のある歌心と手練なポップス職人たちの腕前が星座のように煌めいています。