一作ごとに生歌と生演奏へ接近してきた4作目は、全編バンド・メンバーと共に作り上げた極めてエモーショナルな作品だ。かつての4ADあたりにルーツがありそうな、ドリーミーでアンビエントシューゲイザー系サウンドとエアリーな男女ヴォーカル、そして恋に揺れる感情を描く歌詞は、リリックというよりは柔らかいポエムか。全編スロウ/ミッドテンポだが、ラストのアップで夢から覚めたように思わせる構成も見事。