こんにちは。fhánaの佐藤です。すっかり冬ですね。今回紹介する最初の曲は、古川本舗の“yol feat.佐藤千亜妃”。古川さんのメロウな世界観と佐藤千亜妃さんの透明感あるヴォーカルのマッチ度は最高です。きのこ帝国もソロになってからの佐藤千亜妃さんも大好きなので嬉しいコラボレーションでした。
2曲目はandrop“SuperCar”。このところ連続してデジタル・シングルをリリースしているandrop。最新ナンバーの“SuperCar”はシャッフル・グルーヴが心地良く、自由に響き渡るサックスが印象的なサウンド。内澤さんのヴォーカルも心なしか枯れた味わいで良い感じです。
3曲目はtoe“サニーボーイ・ラプソディ”。今年の夏クールに放送されていたTVアニメ「Sonny Boy」の挿入歌です。「Sonny Boy」という作品は、江口寿史さんによるキャラクター原案やロトスコープっぽい質感のヴィジュアルに惹かれて、何気なく観はじめたところすっかり浸かってしまいました。青春とSFと不条理系とファッションが混ざり合った不完全さが心地良いアート作品とも呼べるTVアニメで、キャストの芝居も演劇的と言いますか、実写っぽい演出。音楽もアニソンではあまりお目にかかれないようなアーティストたちの楽曲を使用して作品世界が構築されていました。ちなみに主題歌は銀杏BOYZの“少年少女”で、正直最初は違和感があったのですが数話見進めるているうちに、絶対にこの曲じゃなきゃダメだ!と思えるほど、毎回切ない感情になりました。
そんな「Sonny Boy」の最終話で流れたのがtoeによる書き下ろしナンバー。toeというバンドは僕にとってある種、青春。ドラム柏倉さんには僕がFLEET時代から何度かレコーディングに参加していただいていたりもします。そんなtoeの新しい曲が、青春をテーマにした作品である「Sonny Boy」の最終話で流れて、心に染み渡りました……。
そんなわけで2021年は本当にありがとうございました。2022年もよろしくお願いします。みんなで良い年にしましょう。
佐藤純一
サウンド・プロデューサーのyuxuki waga(s10rw)とkevin mitsunaga(Leggysalad)、ヴォーカリストのtowanaと組んだユニット、fhánaのリーダーを担当。最新シングル“愛のシュプリーム!”(ランティス)も好評リリース中! 新年1月には〈fhána Love Supreme! Tour 2021 TOKYO – OSAKA〉の振替公演もいよいよ開催されます。詳細については〈http://fhana.jp/〉でご確認ください!