タワーレコード渋谷店の移転30周年を記念して、Spiral Lifeのオリジナルアルバム3タイトル、『FURTHER ALONG ~もっと遠くへ~』『spiral move TELEGENIC 2』『FLOURISH』がアナログレコードで蘇る。限定商品として2025年11月1日(土)に発売されるこれらのアナログ盤は、オリジナルジャケット仕様に加え、購入特典として当時を思わせる復刻ポスター(B2サイズ)付き。ファン必携のアイテムだ。

Spiral Lifeは、車谷浩司と石田小吉(現・石田ショーキチ)によって1993年に結成された。わずか約3年の活動期間ながら、シングル7枚、アルバム3枚を発表し、横浜アリーナ公演をもって活動を終えた。その先駆的な音楽性と独自の存在感は、解散から30年を経てもなお色褪せることなく、世代を超えて愛され続けている。

今回のアナログ化では、当時のレコーディングエンジニアである寺田康彦が、アナログマスタリングからレコードカッティングまでを担当。デジタルでは味わえないダイナミクスや空気感を残した渾身の音が刻まれている。発売に先駆け、寺田を囲んで行われたアナログラッカー盤による特別試聴会には、Spiral Lifeに思い入れを持つタワーレコードのスタッフが参加。青春を追体験するかのように1曲ずつ耳を傾け、90年代当時の空気感とアナログならではの音の魅力を語り合った。90年代をリアルタイムで過ごした世代はもちろん、後追いで触れてきた世代にとっても、Spiral Lifeの音楽がいかに普遍的で、新たな輝きを放っているかを実感できるだろう。


 

世代も嗜好も異なるタワレコスタッフ3名が聴くSpiral Lifeのアナログ盤

──まずは今回の試聴会に参加してくださるタワレコのスタッフ3人に、Spiral Lifeへの思いを語っていただけたらと思います。

岩渕由梨「渋谷店J-POPバイヤーの岩渕と申します。小学生の頃からラジオでヒットチャートを聴いて育ちました。中学生の時に友人からもらったカセットテープが、Spiral Lifeとの出会いです。その後CDでも聴きましたが、入り口はやはりカセット。当時はちょうど解散の時期だったと思います。その後のお2人の活動も追いかけつつ、中学3年間はずっとSpiral Lifeを聴いていました」

小山健「オンライン担当の小山と申します。私は50代ですが、子どもの頃はアニソンやCM音楽が豊かで、それらに触れながら音楽好きになりました。小学校高学年でYMOに出会い、そこから洋楽チャートにも親しむようになりました。高校時代はザ・スミスやスタイル・カウンシルといったUKロックに夢中になり、それが後にSpiral Lifeや渋谷系を聴く基盤になったと思います。大学時代、Spiral Lifeが登場した時はサークルの後輩たちが夢中になっていて、一緒に聴いた記憶があります。今回改めて聴き直し、その魅力を再確認できたことを嬉しく思います」

熊谷慶知「TOWER VINYL SHIBUYAのスタッフ、熊谷と申します。1999年生まれなのでリアルタイム世代ではなく、Spiral Lifeは後追いです。ただ父の影響で小沢健二さんなど渋谷系をよく聴き、自分もバンドを始めるほど大きな影響を受けました。昨年は石田さんの現バンド、Three Taller Hatsと対バンする機会があり、ご挨拶させていただいたこともあります。今は自分の中で渋谷系の源流からSpiral LifeやGREAT3に触れていく時期で、2000年代以降へ向かう入口に立っている感覚です。そんなタイミングで今回の場に参加でき、とても嬉しいです。よろしくお願いします」