前作から1年4か月ぶりとなる通算8枚目のニュー・アルバムは、9分台の“City Walls”で幕を開ける。MV(必見!)とリンクした物語仕立ての曲展開が秀逸で、一気に引き込まれてしまった。ジャンルに捕らわれず、自身のクリエイティヴィティを爆発させる冒険心に改めて頭が下がる思いだ。さらに鍵盤と打ち込みを融合させた“The Contract”におけるエモーショナルなメロディーは素晴らしく、また、“Drum Show”や“Center Mass”ではバンド感を押し出したダンサブルなグルーヴで身体を揺さぶってくる。ほかにもフック抜群の曲満載で、作品トータルで隙のない完成度を誇示している。
トゥエンティ・ワン・パイロッツ(Twenty One Pilots)『Breach』創造性を爆発させた冒険心に感服 フック満載の曲満載で隙のない完成度を誇示