DJにシンガー、プロデューサーなど広いレンジで活躍してきた才媛の初アルバムが待望のCD化。Chaki Zulu、☆Taku Takahashi、Shin Sakiura、Slomら韓国勢といったプロデューサー陣を楽曲ごとに迎え、自身もソングライティングや共同プロデュースを担っている。R&BからUKガラージ、ドラムンベースなどクラブ・ミュージック由来のサウンドを動員しながら、私的な感情と普遍的な光景を織り込んだシンガー・ソングライター然としたポップソングに落とし込み、多面的なキャリアのすべてを反映させた作品に結実させているのが見事。メロウな退勤ソング“Orange”など後半のチルな楽曲も素晴らしい。