パリ、サン=シュルピス教会の正オルガニストは300年以上にわたり著名なコンポーザー=オルガニストによって受け継がれてきた。1862年、カヴァイエ=コルによって100のストップを有するオルガンに改修され、世界最大の教会オルガンが誕生した。2023年より正オルガニストを務めるカロル・モサコフスキのCDデビューはヴィドール、デュプレ、グリュネンワルド、ロートという当教会の〈先輩たち〉への敬意を表した選曲の数々。先人の遺志を受け継ぎ、伝統と革新でチャレンジしていこうとするモサコフスキの意欲に満ちている。SACDの5.1マルチチャンネルで聴けば、臨場感あふれる演奏を一層楽しめる。