UKの奇才インフローが夫人のクレオ・ソルらと企てた覆面ユニットの最新作。ゴスペルを基盤に黒人をルーツとする音楽のミクスチャーで広義のソウル/ファンクをモダンかつ尖鋭的に放ってきた彼らだが、改めて〈第1章〉と銘打ち、神のご加護を求めるような本作の収録曲は内省的でありながらエネルギッシュだ。一派のジャック・ペニャーテに加えて、以前インフローを激賞していたジャム&ルイスも自分たちのシグネチャーを消して参加。壮美なオーケストラを含めた生演奏を中心に創り出す音世界はファンキーでリズミックなうえに幽玄で、楽器やヴォーカルの生々しい息遣いに耳を奪われる。